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気持ちに寄り添う音楽

ノイエも長いお休みとなっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

予期することなく練習が休みになり、はや2か月。

 

最初のころは余裕。土曜日の夜に家にいることなんて全くなかったので、それも新鮮。これも楽しまなくてはと思い、夫とプライムビデオを見たり、音楽を聴きながらお酒をいただくゆったりした時間。ハパやイズラエルのハワイアン、ナットキングコールなどのジャズで気分も明るく、いろいろな曲を口ずさみ、またノイエの楽譜を取り出して結構まじめに(!)練習をして過ごしていました。

 

 しばらくすると、楽しみにしていた芸文の演奏会や劇団四季の観劇なども中止になり、何やら不安な気持ちが大きくなってきました。仕事のこと、子どものこと、歳をとった両親のことなどあれやこれやと考え込んでしまい、最後には音楽を聴いても「あ、これノイエで歌ったジャズ」などと思うと聴くのがつらくなったり、指揮者が配信してくださる参考YouTubeやオルガン伴奏を聞いたら涙が出て、こりゃやばいなと自分でも感じました。 

なるべくニュースから遠ざかり(仕事上、情報源として夜9時のニュースのみに)気分を上げるべくSpotifyに頼っていろいろな音楽を聴きましたが、こういう時は無理に明るい曲を聴くよりラフマニノフやフォーレに浸るほうが気分が落ち着きましたよ。

 

そして少し落ち着いてきた現在、新しく時間を費やす道具として「切り絵」をはじめました。図案をコピーしてカッターで細かく切っていくのですが、案外これが自分に合っていて不安なことも考えずにいられます。そしてバックミュージックは好きなチェスノコフやビーブルをまとめて歌っているデールウォーランドシンガーズや定番のキングスシンガーズ。またはラ・ラ・ランドのようなちょっとおしゃれでせつない映画音楽。時間を忘れてやりすぎて肩がこるのが難点ですが。

 

自分にとって土曜日の夜に皆で声を合わせるということがどれだけ大切なことであったかを思い知らされた今回のコロナ禍ですが、この団がお休みの間にいろいろな音楽に触れて自分の引き出しを増やして行きたいと思います。

一日でも早く終息してまた皆で曲を作り上げる日が来ますように。

 

by こけしのママ


混声合唱団ノイエ・カンマー・コール